2年ぶりに出荷されたテナガエビ
諏訪湖のテナガエビ漁が1日朝、2年ぶりに解禁された。漁師27人が長野県諏訪市渋崎の諏訪湖漁業センターに計約23キロを出荷した。藤森惠吉組合長は「初日からよく取れた。資源回復との調整を図りながら、今後の漁獲に期待したい」と話した。
2021年の初出荷量は約8キロ。漁獲量が芳しくなく、10日ほどで打ち切り、22年は資源回復のため禁漁とした。
漁師たちは、前日から1人50個を上限に「えびかご」と呼ばれる仕掛けを浅瀬へと沈め、同日早朝に仕掛けたかごを引き揚げた。漁協によると、体長は7センチほどで例年並みという。
テナガエビは諏訪地方の川魚店15店舗を通じ、ホテルや飲食店などに販売される。同日は岡谷市、下諏訪町の7店舗に渡された。初日に入荷した「濱丑(はまうし)川魚店」(岡谷市天竜町)は3.3キロを入荷。「テナガエビは待っているお客さんがたくさんいて、毎年売り切れるほど。いいエビが取れてありがたい」と喜んだ。空揚げにして店頭で販売するほか、食事で提供するという。
先漁期は今月末までだが、資源の状況により短縮する可能性もある。
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