リニア中央新幹線建設促進期成同盟会の総会であいさつを述べる阿部知事=5月31日、東京都内
リニア中央新幹線の沿線10都府県でつくる「リニア中央新幹線建設促進期成同盟会」は5月31日、今年度の総会を東京都内で開いた。今年度の事業計画を承認したほか、早期の全線開業を求める決議を採択し、古川康国土交通大臣政務官に要望した。
決議では、工事が未着手となっている静岡工区の早期着手に向けて国とJR東海に対し、自然環境への影響の回避と早期開業を両立させるために有識者会議の議論を積極的に進めるよう要望。さらに、中間駅の停車本数を確保して地域の意向を反映させることや、建設工事における安全対策の強化・徹底、地域への丁寧な情報開示や説明なども求めた。
副会長を務める阿部守一長野県知事は冒頭あいさつで、「伊那谷の皆さんにとってリニア開業は悲願。発生土の処理問題などさまざまな課題はあるが、県民の理解と協力もあり着実に進められてきている」と県内の状況を説明。静岡工区については「開業時期に直結する極めて重要な問題」と指摘し、「沿線地域の共有問題として力を合わせて事業推進に取り組んでいきたい」と述べた。
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