青紫色のアヤメが咲き誇る花畑=箕輪町上古田
長野県箕輪町上古田の休耕田を活用した花畑で、地元住民グループ「山ん田の会」が育てているアヤメが見頃を迎えた。山裾に位置する広さ約30アールの畑一面に青紫色の花が広がり、草木の新緑と鮮やかなコントラストを描いている。
かつては棚田だったアヤメ畑で、傾斜地に階段状に約3万本もの花が群生する光景は壮観。今季の開花は17日ごろで、例年より1週間ほど早め。天候次第だが、あと数日は楽しめそうだという。
アヤメ畑の始まりは15年ほど前。グループ代表で、土地所有者の唐澤敬司さん(69)が、耕作を断念したものの、先祖から受け継いだ農地の荒廃を防ごうと、約20株を植栽。当初は1人だったが次第に活動の輪が広がり、今では会員21人で手入れしている。
唐澤代表は「ぜひ来場して、アヤメの花景色に癒やしを感じてもらえれば」と願った。
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