長野県警の音楽隊で活躍していた池内卓夫巡査部長
長野県中野市で4人が死亡した事件。犠牲となった警察官の元同僚が「彼は誠実で努力家だった。辛い」などと、現在の心境を語りました。
4人が犠牲となった今回の事件で、警察は池内卓夫巡査部長(61)を猟銃で殺害した疑いで青木政憲容疑者(31)を逮捕しました。
池内さんは40年前から長野県警の音楽隊で活躍していました。
長野県警音楽隊の元楽長・丸山栄三さん
楽長だった元警察官の男性が取材に応じてくれました。
長野県警音楽隊の元楽長・丸山栄三さん:
「池内さんは誠実だった。それに積極的で努力家でした。リハーサル室で私が立っていると椅子を持ってきて、『楽長座ってください』と本当に助かった部分がすごくあります」
丸山さんは音楽隊を引退する時、池内さんからドラムなどに使う「バチ」をプレゼントされたといいます。
長野県警音楽隊の元楽長・丸山栄三さん:
「考えが及ばない。残念というか辛い」
青木政憲容疑者(31) 長野中央警察署に移される(5月26日夜)
刃物による犯行という情報で急行した池内さんは防弾チョッキを着用しておらず、パトカーに乗ったまま至近距離から撃たれたとみられています。
長野県警音楽隊の元楽長・丸山栄三さん:
「110番通報を刃物事案で受けた時に、猟銃の事案に発展するというのは、まず分からない。今まで経験がない話ですから、予測できないと思う。殉職事案というものが無くなることをOBとして祈りたい」
[/MARKOVE]