八ケ岳山麓の魅力を次世代につなげようと創刊した雑誌「KOS」
長野県諏訪地域の若手経営者らでつくる株式会社「8Peaks family（エイトピークス・ファミリー）」が、八ケ岳山麓の自然や伝統文化、産業を次世代につなげようと、雑誌「KOS（コス）」を創刊した。諏訪6市町村や山梨県北杜市周辺を中心にした八ケ岳エリアで暮らす人々とその営みに焦点を当てて、地域内外に発信するライフスタイルマガジン。岳麓の活性化に取り組む合同会社ヤツガタケシゴトニン（原村）が制作・編集した。
「8Peaks－」は諏訪地域の30～40代の観光業などの経営者ら10人ほどで一昨年に立ち上げ、池の平ホテル＆リゾーツの矢島義拡社長が代表取締役を務める。KOSはノルウェー語で、くつろぎや平凡な幸せといった意味があり、身近なちょっとした幸せを紹介したい－との思いを込めたという。
創刊号ではさまざまな人にインタビューを行い、読み応えのある内容に仕上げた。狩猟やジビエ、酒造、信州サーモンの加工、製造メーカーといった自然の恵みを生かした産業に携わる人らの思いを収録したほか、アウトドアや自宅などのシーン別にお薦めの地場の野菜や果物、こだわりの加工品などを紹介。このほか生活者目線で八ケ岳の魅力をつづったコラムや、ここ2～3年に開店した飲食店や宿泊施設なども取り上げている。
編集に携わったヤツガタケシゴトニンの進藤久宇（くう）さんは「八ケ岳の観光パンフレットはたくさんあると思うが、今の八ケ岳に根差す文化や人々の思いを紙媒体で後世に残したかった」とし、「観光客や別荘客はもちろん地元の人にとっても新発見の店や商品、文化を知ってもらえたら」と話している。
不定期に刊行する。1冊1100円（税込み）。A4判で全92ページ。たてしな自由農園茅野店と原村店、富士見パノラマリゾートなどで購入できる。
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