丸山尚子被告85歳
介護していた甥を承諾を得て殺害したとされる80代の女の裁判です。検察は懲役4年を求刑しました。女は「一緒に死ぬつもりだった」などと証言しました。
(丸山被告の証言)
「『一緒に死のう」と言ったら『うん』と言ってくれた。死ぬつもりだったけど腰が抜けてしまった、悪いことしたと思っています」
18日の法廷で涙ながらにこう証言した松本市筑摩の丸山尚子被告85歳。
長野地方裁判所松本支部
丸山被告は2023年2月、同居していた甥・和容さん(当時63)を本人の承諾を得たうえで首を絞めて殺害した承諾殺人の罪に問われています。
18日、地裁松本支部で初公判が開かれ、丸山被告は起訴内容を認めました。
検察側は冒頭陳述で「被害者には国の難病指定の遺伝性疾患があり、およそ20年に渡りほぼ毎日、全身にできた腫瘍に薬を塗ったり、風呂にも入れたりするなど疲弊していた」と指摘。
事件現場(長野県松本市)
一方で「介護は相当な苦労ではあったが短絡的で身勝手な犯行」とし、懲役4年を求刑しました。
弁護側は「被告は介護を一手に引き受け限界を感じていた。毎日供養をするなど深く反省している」などと主張し、執行猶予つきの判決を求めました。
判決は5月9日に言い渡されます。
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