諏訪大社上社前宮の坂を進む行列
農作物の豊穣を祈る諏訪大社上社の例大祭「御頭祭(酉の祭り)」が15日、御霊代を長野県諏訪市中洲の本宮から茅野市宮川の前宮に移して行われた。前宮の十間廊で神前に鹿の頭部(剥製)をささげ、北島和孝宮司が奏上した。
御霊代を乗せたみこしは、諏訪大社の諸行事に奉仕する御頭郷を務める落合・富士見・金沢地区の氏子に担がれ、行列を伴って本宮から前宮に運ばれ、十間廊の上段の間に安置された。鮮やかな黄色の衣装姿の氏子たちは、あいにくの雨の中、前宮、本宮間約1.5キロを往復した。
沿道には傘を差したり、雨具を着たりした見物客が多く見られた。カメラやスマートフォンで行列の様子を撮影し、神事を見守っていた。
[/MARKOVE]