矢彦神社二之柱を約3.5キロ先の安置所へと曳き出す氏子たち=26日
長野県辰野町小野と塩尻市北小野で今月5日に始まった小野御柱の山出し祭は26日、矢彦神社と小野神社各4本の柱すべての山出し曳行が終了した。各柱とも氏子が一致協力して里曳き開始地点となる安置所へと無事曳き着けを終え、5月3~5日に行われる里曳きに備えた。
矢彦神社最後の山出しとなった二之柱は25、26の両日、飯沼地区の二之柱御柱祭実行委員会(小林千廣委員長)の奉仕で実施。途中、機械も使いながら、同神社4本の柱の中で最も長い距離の約3.5キロを2日かけて曳行。氏子たちは雨に打たれながら、直径約80センチ、長さ約16メートルのモミの巨木を協力して安置所へと曳き着けた。
矢彦神社の一、四之柱は小野地区御柱祭実行委員会(小澤達司委員長)の奉仕で、両神社のトップを切って5日に実施。三之柱は雨沢耕地の信州矢彦神社三之柱委員会(小澤晃委員長)の奉仕で19日に行われている。
一方、小野神社は25日に一之柱と三之柱、26日に二之柱と四之柱の山出しを実施。このうち大出区の氏子が奉仕する四之柱は、集落西側の山すそにある富士塚から曳行をスタート。雨降る中、樹齢100年を超える直径約70センチ、長さ約13.5メートルのアカマツの大木を、一致協力する氏子の力で約800メートル離れた安置所まで曳き着けた。
両神社とも里曳き・建て御柱は5月3~5日に実施。矢彦神社は柱ごと3、4の両日里曳き、5日に建て御柱を行う。小野神社は4月27日に遷座祭、5月2日に前夜祭を行い、里曳き・建て御柱は3日に一之柱、4日に二と三之柱、5日に四之柱が行う。
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