スタート地点の伊那市陸上競技場を飛び出し、伊那路へと駆けていく男子の選手
早春の伊那路をたすきでつなぐ男子第46回、女子第39回春の高校伊那駅伝(長野県高校新人駅伝)は19日、長野県伊那市陸上競技場を発着点に行われた。県内外から男女187(男子124、女子63)チームが出場。選手たちは晴天の下で二つのアルプスを望みながら、伊那谷の地形を生かした起伏に富むコースで白熱のレースを繰り広げた。
男子は市街地を通り高遠町商店街を折り返す6区間42.195キロで競い、前回21位の須磨学園(兵庫)が2時間7分48秒で初制覇。同じく初優勝を狙った埼玉栄が1分10秒差の2位、大牟田(福岡)がさらに1秒差の3位に続き、2連覇を狙った佐久長聖は8位だった。
女子はJR伊那北駅前と西春近柳沢で折り返す5区間21.0975キロのコースで行われ、前回3位の立命館宇治(京都)が1時間10分41秒で10年ぶり15度目の優勝。仙台育英(宮城)が1分58秒差の2位となり、昨年末の全国高校駅伝を制した長野東が3位に入った。
過去2年は新型コロナウイルス対策で主催者から観戦自粛が求められたが、今大会はマスク着用での応援が認められた。前日から一転して春らしい陽気となったこの日は沿道や競技場に多くの住民らが観戦に訪れ、盛んに声援を送って選手の力走を後押した。
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