長野放送
長野県内の高校で卒業式が始まりました。上田市の高校では入退場や証書の受け取りはマスクなしでもよいとし、卒業生が晴れやかな表情を見せていました。
ほとんどの卒業生がマスクを着けずに入場します。3年ぶりの光景です。
上田高校は国の指針にならい卒業生は入退場と卒業証書授与の場面では、マスクは着用しなくてもよいとしました。
それ以外の場面ではマスク着用。保護者も3年ぶりに参列が可能となりましたが、マスク着用が原則です。
卒業生代表・小牧真夕さん:
「苦境に負けることなく、仲間たちと切磋琢磨したこの3年間は、何より得難い財産に」
入学直後の休校や部活動の中止など、コロナ禍で多くの制約を受けたことしの卒業生。
最後にマスクを外した晴れやかな表情で、友人や保護者たちと喜びを分かち合いました。
卒業生:
「マスクをとって行事をすることが3年間少なかったというか、ほとんどなかったので最後、卒業式でちゃんと親に顔を見せて卒業を迎えられてうれしい」
父親:
「とてもいい顔してるなって、心から涙が出る思い」
母親:
「マスクだけでも外せて、お友達の顔が見られたことがすごくうれしかった。こういう友達と3年間過ごせたんだなって」
娘:
「お母さんがいつもおいしいお弁当作ってくれたり、本当に楽しかったので、コロナはあったけど、宝物の3年間」
一方、私立の東海大諏訪高校はマスクの着用は「個人の判断」としましたが、卒業証書授与以外ではほとんどの生徒が着用していました。
マスクを着用:
「3年間マスクをつけていたから、外すのは抵抗がある」
学校では受験などを控えていて慎重に行動している生徒も多いとしています。
校歌斉唱は曲だけを流し「心の中で歌う」としました。学校などによりますと、今年の卒業生は行事等で校歌を歌う機会がなく、そもそも歌えない生徒もいるということです。
それでも記念撮影ではマスクを外し、友だちや保護者と喜びを分かち合いました。
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