市長へのメッセージを手にした女児
一部住民の苦情をきっかけに長野市の公園が廃止されることになった問題を巡り、初めての住民説明会が開かれました。存続を求める声は根強く、終了後、荻原健司市長は存続も含めて最終判断する考えを示しました。
地元公民館で開催された初の説明会。会場入りする前、保護者に連れられた女の子が読み上げるつもりだというメッセージを見せてくれました。「しちょうさんへ わたしわあのこうえんであそんでないのであそばせてください」(原文のまま)。
説明会は青木島地区の住民に対象に非公開で開かれ、300人以上が参加しました。
地区にある青木島遊園地は「子どもの声がうるさい」という一部住民の苦情をきっかけに、市が来月で廃止にする方針を示しました。しかし存続を求める署名活動や差し止めの住民監査請求も起こされています。
説明会は約2時間に渡り、市は説明した後、住民の声を聞きました。
住民:「意見の中では閉鎖をもう一度考え直してほしいとか、廃止ありきでこの会を進めてほしくないと」
住民:「子どもがいる以上、存続させるべき」
青木島遊園地
説明会終了後、出席した荻原市長は「困惑の声や存続してほしいとの声が多かった」とした上で次のように述べました。
荻原健司市長:「市は廃止の判断をさせてもらったが、出席した皆さんの話を受け止めた中で、廃止のままでいくのはどうかなと。廃止なのか、存続なのかを含めて判断していきたい」「いろいろな状況を考慮し、私の責任の下判断したい」
これまで市長は廃止の方針は変えないとしてきましたが、存続も選択肢に入れる考えを示しました。
12日は地元住民に限定しない説明会が予定されています。
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