多くの愛犬家が愛犬と一緒に犬ぞりを楽しんだ「新犬ぞり物語」=諏訪市郊外の霧ケ峰高原
冬のドッグスポーツを楽しむイベント「新犬ぞり物語」が4、5の両日、長野県諏訪市郊外の霧ケ峰高原で開かれている。愛犬家でつくる一般社団法人「霧ケ峰ドッグ倶楽部」(同市)が、ドッグスポーツの普及に取り組むドグタウン工房(群馬県利根郡昭和村)と共催して初めて開いた。北海道から九州までの愛犬家80チームが参加し、愛犬と雪上を駆け抜けて楽しんだ。
同クラブは昨年1月、会員制クラブとして発足。長年、警察犬の訓練犬の審査会が開かれてきた霧ケ峰を、犬と愛犬家が集うリゾート地にしようと、ドッグラン整備などに取り組む。
イベントには2日間で190チーム、約300頭の犬が参加した。犬種はボーダーコリーやウィペット、グレーハウンドなど中大型犬が中心。プレーヤー1人が乗ったそりを犬が引き、60~1500メートルのコースでタイムを競った。ドグタウン工房によると、霧ケ峰の雪質は柔らかくよく冷えており、犬ぞりに適している。
犬たちはスタートの合図と同時に勢いよく駆け出し、力強い走りでプレーヤーが乗ったそりを引いた。何頭かでチームを組み、息を合わせて進み、ゴールすると観客からは「ナイスラン」と歓声が上がった。
埼玉県から参加した酒井貴美子さん、葉南さん親子は「岩手や北海道での犬ぞり大会はあったが、霧ケ峰は埼玉から近くて雪質もいい」「犬もプレーヤーも楽しいイベント」と話していた。
ドグタウン工房の平井寧代表は「これほど犬ぞりに適した場所は本州では珍しい。来年も開きたい」と話していた。
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