捜索に向かう隊員(長野県小谷村 1月30日朝)
29日午後、長野県小谷村の栂池高原スキー場のコース外でバックカントリースキー中に雪崩が発生し、少なくとも5人の外国人が巻き込まれ、2人が意識不明の状態です。警察などが30日朝から捜索にあたっています。長野県警山岳救助隊の隊長が取材に応じ、「人が一度に埋まる規模の大きな雪崩だったと思う」と話しました。
29日午後2時半ごろ、小谷村の栂池高原スキー場のコース外のバックカントリーで「雪崩が発生した」と近くにいた外国人のツアー客から通報がありました。
警察によりますと、雪崩に巻き込まれた3人は、外国人ツアー客が救助し、下山したということです。救助されたのはアメリカ国籍の40代男性、ドイツ国籍の30代女性、オーストリア国籍の20代男性です。このうちオーストリア国籍の男性は右肩の痛みを訴えているというこです。残りの2人にけがはありませんでした。
雪崩の現場にはアメリカ国籍の男性とオーストリア国籍の男性とみられる2人が取り残されていて、意識不明の状態です。
警察などが30日午前7時過ぎから、2人の捜索にあたっています。
長野県警山岳遭難救助隊・岸本俊朗隊長:
「人が一度に埋まる規模の雪崩、サイズ的にはとても大きな雪崩だったと思います。きのうはおとといの降雪の後ですので、当然、雪崩の危険性はかなり高かったと思います。雪崩で埋まった現場なので、我々も雪崩には注意して現場に向かいたい」
現場はスキー場上部の標高約2100メートルの白馬乗鞍岳天狗原の東側斜面だということです。
小谷村では27日から28日にかけ大雪となり、29日午後6時現在のアメダスの観測地点の積雪は104センチとなっていて、雪崩注意報が出ていました。
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