1年間の役目を終え炎で昇天するだるま
長野県諏訪市の神宮寺だるま組合と諏訪街商組合は28日、1年間の役目を終えただるまをたき上げる「昇天供養祭」を同市の諏訪大社上社本宮近くの駐車場で行った。両組合員ら約20人が参列し、感謝を込めながら約2万5000個のだるまに火を付けた。
だるまは同駐車場に設置した簡易テントで昨年12月28日から回収し、参拝者や観光客、地元住民が持ち込んだ。行動制限がない新年を迎え、参拝者が多かったことから前年よりも約5000個多く、昨年は御柱年だったため、社名入りで大ぶりのだるまが多かったという。定番の赤いだるまのほか、新型コロナウイルス感染症の拡大を受け、病魔退散や商売繁盛を願うさまざまな色のだるまも見られた。
供養祭は、法華寺(同市神宮寺)の篠本法光住職と篠本忠泰先住職の読経が流れる中、火が付けられると、瞬く間にだるまは炎に包まれた。諏訪街商組合の永井清美組合長(茅野市宮川)は「人々を見守ってくれただるまに感謝したい。一緒にコロナウイルスも天に連れて行ってくれたら」と話していた。
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