クリスマスを目前に飾り付けなどの作業を進める信州大黒屋の従業員
今週末のクリスマスを前に、長野県の諏訪地域の菓子店でもケーキ作りが最盛期を迎えている。茅野市塚原の「信州大黒屋」(伊丹由貴夫社長)は23日、クリスマスケーキの販売を始め、従業員が総出で作業を進めていた。
今年は11月初めから予約を受け付けたが、12月24、25日が土日ということもあり、早期から多くの問い合わせがあったという。一番人気のイチゴの生デコケーキ「心味ちゃん」(4~7号)などのホールケーキのほか、通常の2倍以上の時間をかけてスポンジを焼き上げる「プレミアムショート」といったカットケーキも用意。予約は締め切ったが、当日分も販売する。
一方で、長引く物価高騰はクリスマスにも影響を与えている。民間の全国調査によると、5号のホールケーキの平均価格は前年比で209円上昇。同比で原材料は小麦粉が52%、イチゴと牛乳が11%、砂糖や卵も値上がりした。
同店では、原材料や梱包材の費用が平均で約15%増加。ロシアのウクライナ侵攻などによって輸入品の価格高騰が著しく、中でもチョコレートは約25%高くなったという。
伊丹香代専務は「値段が上がっても良い素材を使って品質を保っていく」とし、「おいしいケーキで楽しいひとときを過ごすお手伝いができたら幸せ」と話している。
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