諏訪大社に奉納された野菜やコメなどを見て回る神職ら
長野県諏訪市中洲の諏訪大社上社本宮で23日、収穫された新穀を神に奉り、恵みに感謝する新嘗祭が行われた。神職や耕作奉賛会、6月の御田植祭で田植えをした早乙女、農業関係者ら約50人が参列し、秋の実りに感謝した。
神事では、雅楽の演奏が響く中、北島和孝宮司が祝詞を奏上し、参列者が玉串をささげた。早乙女が収穫した稲穂を神職に渡して神前に供える「献穀稲穂の儀」も行われた。境内には各地の崇敬者から奉納されたコメや白菜、ネギ、大根をはじめ、リンゴやミカン、干し柿などがずらりと並び、神事を終えた神職や参列者が見て回り、静かに頭を下げて感謝する人もいた。
耕作奉賛会の小林孝嘉耕作長(81)=諏訪市中洲=は「今年は作柄が良く、お宮の田んぼでも例年並み以上のコメが収穫できた。早乙女の皆さんも立派にお務めを果たしてくれた。お祭りを無事に迎えることができてうれしく思う」と喜んでいた。
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