赤く色づき始めた高遠城址公園の園内
長野県伊那市高遠町の「高遠城址もみじ祭り」が29日、同地区の高遠城址公園で始まった。同実行委員会が主催。約250本のカエデが植わる園内は徐々に色づいていて、訪れた人たちはゆったりと鑑賞していた。期間中は新そば祭り、町巡りのイベント、郷土芸能の披露など盛りだくさんの企画がある。11月6日まで。
新そば祭りは園内の高遠閣で開かれ、地元のそば愛好会らベテランが打った一品を提供。午前中から多くの人出があり、にぎわった。岐阜県から家族4人で訪れた各務千絵さん(38)は「こしがあり、喉越しも良い。香りも高く、フレッシュな感じがした」と話していた。
園内には地場産品などの販売所が設けられ好評。高遠町菓子商組合が考案した「高遠城址まん頭」に栗を入れた新作、同市内の菓子店などによる地元在来種ソバ「入野谷在来そば」を活用した9種類の新商品などが並んだ。
同地区内を巡る「秋の高遠お散歩ラリー」もスタート。店の外観や史跡にちなんだクイズなどに挑戦し、すべての課題を達成すると名産品などが当たるくじを引ける。期間中は毎日実施する。
実行委の伊藤岩雄会長は「(葉が)色づいてきて、風情を醸し出している。秋の高遠の魅力を堪能してほしい」と期待していた。
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