畳の「縁(へり)」を利用したグッズ
老舗畳店の挑戦です。150年続く畳店の5代目が畳の「縁(へり)」を利用したグッズを作っています。「和」のテイストで畳のある暮らしに目を向けてもらおうと制作に励む様子を取材しました。
【動画で見る】老舗畳店5代目の「職人技」
■ 畳を身近に感じてほしい
カードケース
ペンケースにカードケース、そして手提げのバッグ。
手提げのバッグ
伝統的な和柄からヒョウ柄や、ビールと枝豆が描かれたユニークな柄のものもあります。
材料は畳の「縁」
これらの材料、実は…
畳の「縁」なんです。
作っているのは「村松畳店」の5代目・村松俊弥さんです。
村松畳店5代目・村松俊弥さん(長野県松本市梓川)
村松畳店5代目・村松俊弥さん:
「畳の縁の素材を1人でも多くの人に身近に触ったり、見てもらったり、知ってもらいたいということがきっかけで、雑貨を作り始めました」
畳職人として働きながら、クラフト作家としても活動しています。さらに、もう一つの顔が…
提供・村松さん
ドラムをたたく村松さん。高校時代からバンド活動を続けています。ロックと畳。共通点は見当たりませんが…。
村松畳店5代目・村松俊弥さん:
「本当に単純なんですけど、子どもの頃から父親の仕事風景、作業を見ていて…」
提供・村松さん
小さい頃から父親の姿を見てきた村松さん。家業を継ぐことは音楽に親しむのと同じくらい自然なことでした。
村松畳店5代目・村松俊弥さん:
「作るという作業も好きですし、新しい畳を入れた後にお客さまが本当にいい表情になって『まあ、こんなに部屋が明るくなって』と喜んでくださる。それが職人冥利につきます」
■ 店を守るため…畳の「縁」に着目
前列右から2人目が2代目・土佐蔵さん(提供・村松さん)
店は創業およそ150年。こちらは2代目・土佐蔵さんの時代の写真です。父・恒宏さんは4代目。村松さんは高校卒業後、5代目として職人の道に進み、父の下で腕を磨きました。
しかし…
村松畳店5代目・村松俊弥さん:
「自分が後を継いだ頃は洋間ブームというか畳が少なく感じて、(父と)2人でやるほど仕事ないのではというときはありました」
村松畳店5代目・村松俊弥さん
住宅環境の変化で畳の需要は減少傾向。地道な営業が続きました。
村松畳店5代目・村松俊弥さん:
「仕事が本当に少なくて、どうにかしてこの畳の良さをお客さまに知ってもらって、畳の張り替えを促したりとかできないかとそればかり考えてました」
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