6人が力を合わせた「最後の文化祭」
最後の文化祭です。2022年度で閉校する長野市の信更中学校。在校生は3年生6人です。10月1日の文化祭と閉校式は保護者やOBも集まり、思い出の1日を心に刻みました。
■3年生6人が力を合わせて…最後の文化祭
信更中学校
長野市の西側、いわゆる「西山」に位置する信更中学校。1日、文化祭の「すずらん祭」が開かれました。
ステージで歌う3年生6人
ステージで歌うのは3年生6人。これが「全校生徒」です。中学校は2023年春で閉校。これが最後の文化祭でした。
戦後間もない1949年、合併前の二つの村が、県下初の「組合立」として設立した信更中学校。それぞれに中学校がありましたが、子どもが増え手狭になったためでした。
50周年記念誌より
しかし過疎化が進み、ピーク時500人ほどいた生徒は徐々に減っていきます。20年前、100人いた生徒は、少子化の影響でさらに減り、閉校が決まった2021年度は20人になっていました。
1、2年生は閉校後を見据え、2022年度から6キロほど離れた篠ノ井西中学校に通っています。従って2022年度の在校生は、男子4人、女子2人の3年生のみ。6人全員が小学校からの同級生です。
3年生:
「自分が通っていたところなので、なくなっちゃうのはさみしい」
生徒会長:
「一緒にいた年数が長いので、お互いのことが分かっていたりとか、信頼している部分が大きいので、(絆は)強いと思います。最後までちゃんと歴史をつくって終わらせたいなと思っています」
6人で「すずらん祭」の準備。
文化祭の準備
掲示物を張りながら:
「横はこんな感じ?」
「まぁ、大丈夫でしょ」
これが信更中最後の文化祭です。
3年生:
「みんなに楽しんでもらえるというか、思い出に残る文化祭にしたい」
3年生:
「ずっと昔から6人でやってきたので、全員で楽しんで成功させたい」
担任・山口英信教諭:
「3年生しかいないので、自分たちでこれだけのことをやったという達成感を持てる文化祭になればいいなと」
■ 保護者や卒業生に支えられて
文化祭当日
迎えた文化祭当日。会場には保護者や卒業生の地域住民も集まりました。
生徒会長:
「信更中学校として最後のすずらん祭。私たちで精いっぱい準備してきました。どうぞその成果をご覧いただきお楽しみください」
[/MARKOVE]