諏訪市湖南後山の持ち山でマツタケを採る遠藤さん
秋の味覚のマツタケが、産地として知られる長野県諏訪市湖南後山地区で採れ始めた。同地区でマツタケを提供する料理店「松茸山荘」を経営する遠藤猶善さん(72)=同市後山=は「夏場に異常なまでの高温期もあったが、雨が降り、マツタケが採れる条件としては良い。今後の天候次第」と期待している。
遠藤さんはマツタケ採り50年以上の大ベテラン。長年の経験から、山のどこにマツタケが生えるか把握しているという。7日には「まだ早いかも」と思いながらも、ほかの山に先駆けて採れる山に入り、マツタケを探した。「例年だと、ここら辺りにまとまって生えるのだが」と首を傾げながらも、1時間ほどで5~7センチの傘がまだ開いていないものや、15センチほどになった傘が開いたものなど20本ほどを収穫した。
最盛期は10日から2週間ほど後で、遠藤さんは例年だと最盛期に一つの山で200~300本ほどを収穫することもあるという。「こればかりは、山に入ってみないと分からない。適度に雨が降り、徐々に気温と地温が下がってくれれば」と話している。
遠藤さんは例年秋に「松茸山荘」を開いているが、2020年から新型コロナウイルスの感染拡大で休業している。常連客からの開店を望む声もあり、「開店するか思案中。準備はしているが、感染状況を見て決めたい」と話している。販売は行っている。問い合わせは同店(電話0266・58・8283)へ。
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