出発前に配布された地図を読み込み、作戦を練る参加者たち=茅野市の与助尾根遺跡
長野県茅野市内で3日、制限時間内に複数のチェックポイントを徒歩で回って、得点を競う「茅野縄文ロゲイニング」が初めて開かれた。県内外から20組75人が参加。縄文時代中期の与助尾根遺跡(同市豊平)を発着点に、縄文文化に親しみながら自然の中を巡って爽やかな汗をかいた。
地域スポーツイベントを手掛ける企業「未来図」(松本市)が主催。東西約7キロ、南北約4.5キロのエリアを3時間以内で回った。チェックポイントは縄文時代の尖石遺跡、御柱祭で使われたメドデコの展示場所、源泉が買える温泉スタンドなど30カ所を設定。それぞれ異なる得点が配分されていて、各所で写真を撮って得点を重ねた。
参加者は地図を片手にポイントを探しながら回った。最適なルートを考えて効率的に回る熟練者から、途中で昼ご飯を食べる親子連れまでいて、それぞれのペースで楽しんでいた。家族の部で優勝した児童(11)=松本市=は「涼しかったし楽しかった」、父親(42)は「アップダウンが多く、入り組んだ地形で面白かった。縄文っぽさも感じられた」と笑顔だった。
未来図は各地で大会を開いているが、茅野市で初開催したのはロゲイニング好きな社員がいる工務店「エルハウス」(茅野市)が声を掛けたため。特別協賛したエルハウスの池原純一社長は「茅野市の良いところを目いっぱい楽しんでもらい、縄文時代にタイムスリップした気持ちになってほしい。今年を1回目に御柱祭などテーマを変えて毎年続けていけたら」と話していた。
[/MARKOVE]