新鮮な野菜を買い求める客でにぎわった上諏訪温泉朝市
長野県諏訪地方の農業者や店舗の有志が取りたての野菜や花、こだわりの菓子、パンなどを売る上諏訪温泉朝市が17日、諏訪市湖岸通り4の片倉館駐車場で始まった。地元の住民や近隣ホテル、旅館の宿泊客らでにぎわった。9月25日まで毎週開く。
湖畔のにぎわいづくりで2012年に始まり、10年目。新型コロナウイルス感染拡大での中止から昨年、有志が声を掛け合って再開し、今季は出店が1軒増えて13軒でスタートを切った。
初日は雨にも見舞われたが、買い物客が開場30分前から行列をつくるにぎわいで、「鮮度が高くておいしい野菜が買えるので毎年楽しみ」と常連も多かった。
主催する山田和市さん=農業、諏訪市豊田=は「出店数は新型コロナ以前に比べたら半減したが、少しずつ出店者も戻り始めた。なじみのお客さんも観光客も訪れてくれてよかった」と安心した様子。花を販売した長谷川みずきさん=岡谷市樋沢=も「お客さんに直売できる数少ない機会で楽しみにしていた」と喜んだ。
農作物の作柄は天候の影響で順調とはいえず、資材費高騰の影響などもあって「お客さんが朝市に期待するほどの量、安値を実現できなくて心苦しい」(山田さん)とも言うが、初回のにぎわいに手応えを得て「次回はより多くの品をお届けしたい。イベントの出店者も増やせたら」と意欲を新たにしていた。
同朝市は毎週日曜日の午前8時~9時30分。出店者も随時募集している。
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