霧ケ峰高原の植生や衛生環境をパトロールする参加者
長野県の諏訪市は4日、自然保護パトロールを同市郊外の霧ケ峰高原で行った。観光のトップシーズンを前に関係者らがニッコウキスゲの生育状況やごみ・空き缶などの散乱状況、遊歩道・看板の破損状況などを見て回った。
小和田、下桑原、霧ケ峰湖東などの牧野農業協同組合や県諏訪地域振興局、市などから約15人が参加。参加者たちは雨の中雨具に身を包み、3班に分かれて霧ケ峰自然保護センターからパトロールを開始。八島ケ原湿原やビーナスの丘、池のくるみなどを徒歩で回り、目視で観察した。
立ち入り禁止地帯への踏み込みやごみの不法投棄はなく、ニッコウキスゲについても順調な生育状況だった。ただ、一部の遊歩道に水がつき、不鮮明な案内看板があったため、早急に対応する予定だという。
市建設課環境保全係の職員は「今後もパトロールを続け、観光客やハイカーに立ち入り禁止地帯に踏み込まないよう注意を呼び掛けたい。施設管理を万全にするので、霧ケ峰高原を多くの人に楽しんでほしい」と話していた。
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