青紫色のアヤメが一面に咲き誇る箕輪町上古田の花畑
30日の長野県上伊那地方は朝から晴れわたり、伊那の最高気温は31・1度、辰野で31・4度を観測、真夏日となった。箕輪町上古田の休耕田を活用した花畑では、地元住民グループ「山ん田の会」が栽培するアヤメが見頃に。暑さを忘れさせるかのように、一面を爽やかな青紫で染めている。
花畑の広さは約30アール。箕輪古田神社西側の山際にあり、昔から獣害に悩まされていた場所。同会の唐澤敬司代表(68)が耕作を断念したものの、先祖から受け継いだ農地の荒廃を防ぎたいと、約15年前に20株ほどを植えたのが始まりだ。今では会員21人で管理し、約3万株が植わっている。今季の開花は20日ごろで、例年よりも1週間ほど早め。天候次第だが、あと数日は楽しめそうだという。
同会は、アヤメ畑の周辺にスイセンやヒマワリ、ミズバショウなどを順次植えていて、あずまやも建てた。唐澤代表は「きれいな景観を守り続け、多くの人に足を運んでもらえるようにしたい」と言葉に力を込めた。
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