稽古に参加したウクライナの避難家族(長野県飯田市)
空手が縁でウクライナから長野・高森町に避難している親子9人。14日、町営住宅に移り新たな生活を始める予定です。12日、子どもたちが初めて空手の稽古に参加しました。
飯田市にある空手道「禅道会」の総本部です。子どもたちが元気な声をあげながら空手の練習を行っています。ウクライナから高森町へ避難してきた家族も練習に初参加しています。
真新しい道着は「禅道会」からプレゼントされたものです。禅道会は現地の支部を通じて門下生の中から希望を募り、町と連携して今回の避難を実現させました。
5月1日に高森町に避難してきたウクライナの親子。母親3人、子ども6人の4世帯9人で、これまで町の宿泊施設で過ごしています。
戦火から逃れ、幼い子どもたちは公園などで遊ぶ姿も…。避難生活は長期化も予想され、新生活に向け衣類や靴、文房具なども購入しました。
そして、12日、9人は町営住宅を見学。14日、移る予定です。
クズニェツォバ・カテリーナさん:
「身長が高いので、ドアの入り口の低さやウクライナとは違う部屋で新鮮だった」
パリツカ・ユリアさん:
「すごく気に入って、どこに花を置こうかイメージを膨らませました」
祖国に残る家族や親族を心配しつつ、新たな生活が始まろうとしています。
この後、子どもたちは「禅道会」の稽古にも初めて参加しました。
ツンバルク・アルチョム君:
「長い間、稽古していなかったので楽しみです」
クズニェツォバ・カテリーナさん:
「きょう初めて道着を着たし、空手もやったことがなくて、子どもたちがやってたのを見てやってみたかったので楽しみです」
家族は、いよいよ14日から町営住宅に入居し新生活をスタートします。子どもたちが楽しみにしていた空手の稽古も12日から始まりました。
今回の避難を実現させた禅道会の小沢隆首席師範に話を聞きました。
小沢隆首席師範:
「空手が縁でこちらの方に避難が実現したので、道場で稽古をすると同時にいろんな日本の文化に触れあってもらいながら、充実した日々を送ってもらえれば」
長野放送[/MARKOVE]