諏訪大社下社と手塚治虫の縁により実現した、下社の「木落し」を描いたオリジナル原画をプリントしたTシャツと昇運凧
諏訪大社式年造営御柱大祭(御柱祭)を目前に控え、長野県の諏訪大社は、大祭記念品として手塚プロダクション(東京都)と連携した、Tシャツ(非売品)と昇運凧をお披露目した。漫画家・手塚治虫(1928~89年)の作品に登場するキャラクターたちが下社山出しの最大の見せ場「木落し」をする場面を描いたオリジナル原画をプリント。手塚治虫の先祖の家系が下社の神職「大祝」を務めていたとされることが縁で初めて連携につながった。
数年前、同社から諏訪大社に、手塚治虫と関係がある大社と何か連携できないか―と、提案があったという。検討の結果、最初は御柱祭奉賛金を納めた人への返礼品のTシャツにプリントする原画として書き下ろしてもらった。完成した原画を気に入った大社が、より多くの人に原画を見てほしい―と昇運凧の制作も決まった。昇運凧は4月1日から上社本宮と下社秋宮で頒布する。初穂料1000円。奉賛金の詳細は大社ホームページで紹介している。
原画は、下社の木落し坂を勢いよく下る御柱に人気キャラクターたちがまたがり、画面から飛び出してくるような迫力ある構図。ハナ乗りや振り落とされる人、元綱にしがみつく人など実際の場面を思い出させる臨場感だ。「ONBASHIRA」の文字も入る。Tシャツは紺色のフリーサイズ1種類のみ。裏面に諏訪大社のカジの葉のご神紋が付く。「鉄腕アトム」をデザインした布製の袋とセット。
諏訪大社神職は「素晴らしい図柄。山出しの曳行がなくなり氏子の皆さんは落胆していると思うが、この絵を見て元気を出してもらえたら」と話した。
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