霧訪山に登り続ける・手塚健司さん（73）
特集は、ほぼ毎日、里山を登る73歳の男性です。眺めが評判の、長野県の辰野町と塩尻市の境にある霧訪山。男性は10年以上にわたって既に1万回以上、登頂しています。その健脚ぶりと登り続ける理由を取材しました。
霧訪山
辰野町と塩尻市の境にある霧訪山。標高は1305メートルで、雪が無ければ保育園の園児でも登ることができる里山です。
登山口
7日、午前7時―。
手塚健司さん（73）：
「きょうは雲もなくて最高じゃないかな」
手塚健司さん
軽アイゼンをして登り始めた辰野町の手塚健司さん73歳。2010年から、冠婚葬祭や通院の日を除き、雨の日も、雪の日も霧訪山に登り続けています。
手塚健司さん
記者：
「手塚さん速いです、どんどん進んでいきます」
この日、登ったのは3つあるコースの内、最も勾配が急で所要1時間の「かっとりコース」です。
30分ほどで展望ポイントになっている山城のあった場所へ。
展望ポイント
手塚健司さん（73）：
「ここが展望台になっていて、あそこが全部（辰野の）小野の町」
取材班に眺めを紹介してくれた手塚さんですが、普段は…
手塚健司さん（73）：
「（景色は）見ないね。何しろ、頂上目指していくもので…」
30代の頃（提供 手塚さん）
地元の部品メーカーに勤めていた手塚さん。妻・妙子さんと2人で暮らしてきましたが2010年、病気で妙子さんに先立たれました。
登山を始めたのはそのころです。
手塚健司さん（73）：
「（妻が）まだ60ちょっとで逝っちゃったもので、なんていうか、悲しみがあったね。亡くなってその分、自分は健康でいなければと体力づくりで今、歩いている」
既に退職していて1人暮らし。時間は好きなように使えました。ほぼ毎日、多いときは1日に6回登ったことも。2年ほどで90キロ以上あった体重は、70キロほどになりました。
登った回数をカレンダーに…
2013年1月1日から登った回数をカレンダーに書きとめるようにしたところ、2017年6月27日には5000回、そして2021年12月11日、ついに1万回を達成！
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