諏訪市役所4階でSUWAプレミアムを紹介する産業連携推進室の担当職員
第14回産業観光まちづくり大賞(全国産業観光推進協議会・日本観光振興協会)の受賞団体が1月31日発表され、長野県諏訪市の地域ブランド「SUWAプレミアム」を運営するSUWAブランド推進委員会と諏訪市産業連携推進室が経済産業大臣賞に選ばれた。最高賞の金賞に次ぐ栄誉で、事業性やビジネス創出の実績が評価された。SUWAプレミアム全体の取り組みが評価されるのは初めて。
SUWAプレミアムは、諏訪地域の製造事業者とクリエイターの連携を促進し、新たな価値を生み出し、高品質・高性能の「MADE IN SUWA」の逸品を発信する取り組み。2014年度に始まった。諏訪地域で開発、製造、制作された商品を推進委員会が審査して認定しており、現在、50企業・団体の99アイテムが認定されている。
旗艦店のSUWAプレミアムショップが観光複合施設SUWAガラスの里(同市豊田)にあり、認定商品の魅力と物語を発信している。コロナ禍に対応してネット販売やホームページのリニューアル、PR動画の作成、ターゲットを絞ったネット広告などを展開し、年間ベースで過去最高の売上額を記録した。
産業観光まちづくり大賞は、産業遺産や工場・工房を活用する「産業観光」の取り組みを表彰する制度で、今回は13団体から応募があった。SUWAプレミアムは、官民連携のブランド構築の取り組みや認定商品の販売実績、ショップへの観光客集客など、ビジネス面での実績が評価された。金賞は石川県小松市の「GENBAモノヅクリエキスポ」が受賞した。
ブランド推進委員会の岩波尚宏委員長(信州諏訪ガラスの里社長)は「ものづくりの人と文化を発信するという思いの中で、さまざまな連携と人の出会いを通じて新しい商品が生まれている。諏訪市の事業でありながら6市町村の産業連携を支援する有意義な取り組みでもある。ここまで持続できたことをすべての人に感謝したい」と話した。
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