提供:木島平村
長野県木島平村から出土した土器のかけらが、弥生時代後期に朝鮮半島で作られたものだったことがわかりました。東日本では初めての確認で、朝鮮半島と交流があったことを示す貴重な資料となりそうです。
木島平村の「ふるさと資料館」に展示されている9個の土器のかけら。1996年に根塚遺跡から出土したものです。これまでは、どの時代のものか判明していませんでしたが、福岡大学の武末純一名誉教授らによる再調査の結果、焼き方や材質の特徴などから、弥生時代後期に朝鮮半島で作られた「三韓土器」だと分かりました。
福岡大学・武末純一名誉教授:
「こういうものを作る技術は弥生時代にはありません。いずれも持ち込まれたものと考えている」
「三韓土器」は、これまでも朝鮮半島と近い西日本の沿岸部などからは出土していましたが、東日本の遺跡からの出土は今回が初めてだということです。
福岡大学・武末純一名誉教授:
「非常にびっくりした。何でここにあるのか、考えていかなければいけない。当時の首長が朝鮮半島とかなりつながっていたんだろうと」
根塚遺跡からは、同じ時代に朝鮮半島で作られたとみられる「渦巻文装飾付鉄剣」も出土しています。
「三韓土器」も当時の朝鮮半島とのつながりを示す貴重な資料となり、村はさらに調査を進めていく方針です。
木島平村・日臺正博村長:
「卑弥呼の時代に根塚を中心とする木島平村が、日本の中でどう役割を果たしたのか。興味があるし、一つのロマンだと思う」
木島平村は、21日からふるさと資料館で企画展を開催します。
長野放送[/MARKOVE]