正月に向け、破魔矢や熊手などの縁起物を準備する巫女たち=諏訪大社下社秋宮
正月を間近に控え、長野県の諏訪大社では参拝者に頒布する縁起物の準備が着々と進んでいる。下諏訪町の下社秋宮では、巫女(みこ)たちが絵馬や破魔矢、熊手などを整理し、不具合などないか一点一点丁寧に確認している。
今回は16種類の縁起物を用意した。来年の干支(えと)の寅を描いた「開運絵馬」は、茅野市出身の日本画家、岩波昭彦さんが絵を手掛け、今回で5回目。昇運凧(だこ)は、今回も諏訪実業高校(諏訪市)服飾科の生徒がデザインした2種類がある。
頒布は15日から始めた。諏訪大社の上社本宮、上社前宮、下社秋宮、下社春宮の4カ所で求めることができる。新型コロナ感染対策として来年の正月も「分散参拝」を呼び掛けており、縁起物も期間を設けずに頒布する。数は十分に準備があるという。
諏訪大社の神職は来春に御柱祭を控え、「感染症が抑えられ、御柱祭が無事に執り行われることを祈念する」とした。
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