長野3区で議席を獲得した自民・井出庸生さん 1日朝
激戦となった衆議院長野3区。与野党一騎打ちという構図だけでなく、因縁の対決となりました。
かつて選挙で戦った羽田孜元首相と井出正一元厚生相。そのおい2人が与野党に分かれ、政治家一族対決を繰り広げました。
これを制したのは…。
(記者リポート・31日夜)
「会場にやって来ました。笑顔が見られます。充実した表情で多くの支援者から声をかけられ、結果を喜んでいます」
「羽田王国」と呼ばれた長野3区で自民党が議席を取るのは、1994年の小選挙区制度導入後、これが初めてです。
長野3区で当選した・井出庸生さん(31日夜):
「5回選挙やってきた中で一番苦しい選挙だった」
一夜明け…。
長野3区で当選した・井出庸生さん(1日朝):
「どうもありがとうございました」
野党系を渡り歩き、過去の選挙では羽田陣営の支援を受けたこともある井出さん。前の任期中に自民党入りしたことへの批判は受け止めつつ、1日朝も「国会でしっかりと活動したい」と話しました。
長野3区で当選した・井出庸生さん(1日朝):
「これからも、応援にも批判にも向き合っていきたいと思いますし、(与党の中で)やりたいことができると思うので、そこは胸を張って活動していきたい」
小選挙区では敗れた立憲民主党の神津健さん。井出さんの当選確実の情報のあと、事務所を訪れると…。
神津さん陣営の幹部・寺島義幸さん:
「(相手に当確が出て)候補を呼んでごあいさつをと思っておりましたら、比例で復活することができたと…」
比例復活を果たしました。
比例復活当選した・神津健さん(31日夜):
「地域のために政治家として活動していきたいと思っている」
「羽田王国」の火を何とか守った神津さん。1日朝は、早くも巻き返しに意欲を見せていました。
比例復活当選した・神津健さん(1日朝):
「私の名前を書いてくださった方に申し訳ないという気持ちと、ありがたいという気持ち。この方々のためにも次の選挙戦は絶対負けられない」
(記者解説)
「井出さんは、2012年の初当選以降、毎回異なる政党で当選を重ねてきました。今回の選挙は『自民党入党への審判』と位置づけ、戦い抜きました。立憲の神津さんは今年6月の立候補表明と後れを取りましたが、羽田家の後援会・千曲会などの支援で接戦に持ち込み、比例復活。3区では今後も『井出・羽田』の因縁の戦いが続くことになりそうです」
長野放送[/MARKOVE]