長野放送
衆院選のシリーズ「候補走る」。27日は長野5区です。立候補したのは、届け出順に自民党・前職の宮下一郎さん(63)、立憲民主党・新人の曽我逸郎さん(65)です。構図は「与野党一騎打ち」。2人とも上伊那が地盤ということもあり、地元候補がいない下伊那で激しい選挙戦を繰り広げています。
自民党の宮下一郎さん。地域課題でもある「リニアなどの交通網整備」などを挙げ、与党議員として推進すると訴えています。
自民・前・宮下一郎さん:
「これからリニア新時代、三遠南信(道)時代、この地域がさらに大きく発展する。日本で一番便利な田舎になっていく。日本のど真ん中で政策を立案する。予算を組み立てる。そういった立場で仕事をさせていただいています」
父親で厚生相を務めた創平さんから受け継いだ地盤は、上伊那。今回は地元の候補がいない飯田・下伊那をきめ細かく回ります。
25日は、泰阜村出身の宮島喜文参院議員や町村長が遊説に同行しました。
自民・前・宮下一郎さん:
「上伊那・下伊那問わず飛び歩いて、みんな故郷という思いでやっています」
昼食は慌ただしく飯田の事務所で戻ってとりました。
自民・前・宮下一郎さん:
「おいしいです。やっぱりお米のお昼は元気が出ます」
夜は業界団体の集会に出席。危機感を前面に政権与党の議席確保をアピールしました。
自民・前・宮下一郎さん:
「議席を失ったら、ここまで皆さまと育ててきた未来が消えてしまう。皆さま方のお力で何としてもこの厳しい戦いを勝ち抜いて、この地域を前へ、農林業を元気にしていきたい!」
立憲民主党の曽我逸郎さん。訴えでは農産物の赤字分を補填する「農業者個別所得補償制度」など、農村の活性化に重点を置いています。
立憲・新・曽我逸郎さん:
「家族農業が続いていく、農村集落が元気なまま引き継がれていく、そういう形を作らなければいけない。ぜひ(議席を)つかみとって、みんなで伊那谷を、日本中の地方を元気にしていこうではありませんか」
上伊那郡中川村の村長を3期12年務めた曽我さん。あえて地盤ではない飯田市に選挙事務所を置き、24日は杉尾秀哉参院議員と市内を回りました。
立憲・新・曽我逸郎さん:
「上伊那郡に私が住んでいますので、特に飯田・下伊那の人とも接点を広げたい。飯田も大きな町ですから、まずは飯田に」
翌日は箕輪町など地元・上伊那地域を遊説しました。昼食は休憩を兼ねてレストランへ。
立憲・新・曽我逸郎さん:
「脳みそが筋肉痛になって、働きすぎてね。働いていない、脳みそが」
この日は対話形式の集会も開き、人口減少などを心配する住民に自身の考えを伝えました。
立憲・新・曽我逸郎さん:
「地方で若者たちがのびのびと暮らせるような、そういう社会にしていく。産業構造も変えていかなくてはいけない」
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