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家宅捜索時の犬(9月3日 長野県松本市)
劣悪な環境で多数の犬を飼育し、警察の捜査を受けた松本市の販売業者に対し、市保健所は飼育状況を改善するよう勧告しました。
この業者は市内2つの施設で犬600匹の飼育を届け出ていましたが、実際には約1000匹を劣悪な環境で飼育していて、9月に動物愛護法違反の疑いで家宅捜索を受けました。
市保健所も立ち入り調査を行い、1つの施設において衛生管理や繁殖の方法など主に6つの項目で動物愛護管理法の基準を満たしていませんでした。
このため、今月9日、業者に対して、12月2日までに飼育状況の改善をするよう勧告しました。
一方、業者は廃業の意向を示していて、市保健所は、廃業するまでしっかり行政指導を行い、改善状況を確認していきたいとしています。
この業者が飼育していた大半の犬は埼玉県の業者を通じて県外に運び出され、市内2つの施設のうち、中山地区の施設は解体・撤去されました。
もう1つの施設では約200匹の犬が飼育されていましたが、今月9日に市保健所が調査したところ、相当数が運び出されていました。
「どこに運び出したか」との質問に、業者側は「答えたくない」と話したということです。
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