黙とう捧げる(長野県佐久市 佐久市役所 10月12日正午)
台風19号の災害からきょう10月12日で2年です。今もおよそ400世帯が避難生活を続けていて、生活の再建や地域のコミュニティー維持が課題となっています。
おととし10月12日に上陸した台風19号では、翌日にかけ千曲川流域を中心に河川の氾濫が相次ぎ、災害関連死を含め23人が死亡しました。
堤防が決壊した長野市を中心に被災した住宅は8345棟にのぼりました。国や県は各地で堤防の強化や護岸工事、壊れた橋の復旧などを進めて来ました。
一方、県によりますと仮設住宅などで避難生活を余儀なくされている被災者は今月1日時点で394世帯にのぼっています。
長引く避難生活に地元での住宅再建を諦める人も出ていて、生活の再建や地域のコミュニティーの維持が、引き続き課題となっています。
こうした中、災害当時2人が死亡した佐久市では、市長や職員が黙とうを捧げ災害防止への思いを新たにしました。
「黙とう」
佐久市役所では、正午の時報に合わせて市長と職員が台風の犠牲者に黙とうを捧げました。
2年前の台風19号では大雨の影響で氾濫した川に流されるなどした2人が死亡しました。
佐久市・柳田清二市長:
「亡くなった2名の方はいずれも移動中に被災された。命を守る行動を災害が起きる前、雨が降る前に呼びかけていきたい」
市ではスマホのアプリを使って被害状況を知らせるなど、新たな防災対策を続けています。
12日、市役所と3つの支所を併せておよそ800人が黙とうしたということです。
長野放送[/MARKOVE]