ホテル千畳敷に新設したテラスでホテルのリニューアルオープンを祝いテープカットをする関係者=中央アルプス千畳敷
中央アルプス観光(長野県駒ケ根市)が中央アルプス千畳敷で運営するホテル千畳敷の改修工事が終了し、20日、グランドオープンした。先行して営業を始めていたレストランなどの一部施設に加え、建物西側外に新設した木製テラスの利用を始めた。オープンセレモニーを現地で開き、同社や中ア山麓の自治体から関係者が集まり完成を祝った。
同ホテルは標高2612メートルに立地し「日本でいちばん空に近いホテル」をうたう。客室全16室。改修では、千畳敷カールなどの 雄大な景観を間近で楽しむテラスを新設。名称は応募数547件から選考した「SO・RA・TO・KI」で、「空に近く、自然や木のぬくもりを感じ、すてきな時間が過ごせる場所」との思いが込められている。面積約520平方メートル。一部が積雪に覆われているが、5月下旬には雪解けが進む見通し。
屋内1階も一部改修。レストランは席数を減らし、温かみのある色合いの内装でゆとりある空間を演出した。大自然を一望する大型窓や暖炉風の卓を設け、ソースカツ丼など地元名物は残しつつ洋風メニューに一新。「ちょっとぜいたくな山小屋風」のレストランが完成した。宿泊客以外も有料で利用できるラウンジも新設。料金は1人120分2000円から。富士山や南アルプス連峰、市街など建物東側を望む個室空間で、夜は宿泊客向けに無料開放する。
改修は昨年末に竣工。1月1日からプレオープンとしてレストランとラウンジの営業を始めていた。セレモニーで同社の森部浩昌社長は「新型コロナウイルスの対応が緩和され、お客さまが戻ってきた中でグランドオープンを迎えられた」とあいさつ。テラス名を命名した京都府の会社員溝内美代子さん(47)も出席し、記念品が贈られた。
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