拡張現実技術を搭載したタブレット端末を持ち、カゴメ富士見工場を見学する家族連れら
5季目の営業が始まった長野県富士見町大平の「カゴメ野菜生活ファーム富士見」で、隣接するカゴメ富士見工場の工場見学ツアーが家族連れらに人気だ。昨季は新型コロナ対策で1回の定員を10人に制限したが、今季は本来の20人にして1日4~5回催行する。子どもたちも専用のタブレット端末を持ち、野菜飲料の主力工場を“探検”している。
同工場の新生産ライン稼働に伴って、昨春に工場見学ツアーも一新した。今季からは新たに、再生可能エネルギー由来の電力使用や植物性廃棄物の利活用など、同工場で取り組む環境活動の解説パネルを追加している。
事前予約制で、25日は各回ともにほぼ定員いっぱいとなった。参加者はファームからバスで移動し、ガイドの案内で工場内へ。ガラス越しに生産ラインを見渡すと、拡張現実(AR)技術を搭載した専用タブレット端末をマーカーにかざし、充填や包装の工程を間近に体感できる映像を楽しんだ。反対側にあるジオラマにも端末を向け、原料の生産や研究開発、商品企画に携わる社員らの思いを聞いた。
「野菜も、ジュースも一生懸命作られているんだ」と松本市の小学1年生(7)。「野菜は苦手だけど、(見学して)おいしく食べられるような気がしてきた」と笑顔を浮かべた。対象は小学生以上で、料金は1人100円。全額をカゴメみらいやさい財団に寄付し、子ども食堂の支援につなげる。予約は同ファームホームページで受け付けている。
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