伊那市社会福祉協議会の会見(3月14日)
成年後見制度の事務を担当していた伊那市社協の職員が利用者の預金を無断で払い戻し、およそ1380万円が使途不明になっていることが分かりました。職員は2月に事故死していて、残務整理の中で発覚しました。
「誠に申し訳ございませんでした」
伊那市社会福祉協議会が会見を開き、明らかにしました。
利用者の預金を無断で払い戻していたのは、30代の男性職員です。職員は認知症や知的・精神障害などで判断能力が十分でない人の財産管理などを行う「成年後見事務」を担当していました。
社協などによりますと、利用者5人の預金を無断で引き出し、およそ1380万円が使途不明になっているということです。
明るみのきっかけは1件の事故です。2月12日、諏訪市で車が農業用ハウスに突っ込み運転手が死亡。死亡したのが男性職員で、社協が残務整理をするなかで発覚しました。
使い道は調査中としていますが、弁護士は暗号資産・ビットコインの運用などに使用したのではと述べています。
伊那市社協の顧問弁護士・長谷川洋二さん:
「ビットコイン取り引き履歴がある。損失を受けたのでは」
職員が死亡しているため被害届は出さず、両親が弁償する予定だということです。
一方、社協ではこれまで1人で担当していた事務について、もう1人チェックする職員も配置するなどして再発防止に努めるとしています。
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