試写会後に是枝裕和監督（左）と話す児童たち
総合学習でオリジナル映画を制作している長野県諏訪市城南小学校6年1部（28人）は14日、完成試写会を岡谷市中央町の映画館「岡谷スカラ座」で開いた。昨年10月にアドバイスをもらった、「万引き家族」などの映画を手掛ける是枝裕和監督を招き、保護者と一緒に観賞。これまで頑張った成果を披露すると共に是枝監督から助言を受け、感想や今後の課題などを語り合った。
昨年4月から映画制作を始めた同クラス。10人ほどの3チームに分かれて、アクション、ホラー、ファンタジー映画の脚本を作った。撮影は11月から始め、編集も行ってきた。是枝監督の来訪は、アドバイスを受けた日に児童たちが要望したことで実現した。
試写会は、アクションチームの「絆」、ホラーチームの「攫い人」、ファンタジーチームの「白と黒」を連続で放映した。
「絆」は、2人の主人公の友情を描いた物語。剣を持って戦う場面や家族との再会を注目ポイントとして作ったという。監督を務めた児童（12）は「セリフの音が拾えないことや、映像の撮り方など難しいことが多かった。試写会で多くの人が見てくれてうれしかったので、もっと良い作品になるように仕上げたい」と笑顔を見せた。
是枝監督は「場面の切り替えが多いので、少なくした方が見やすい」や「カメラの撮り方がうまかった」などと講評。最後に「まだ時間があるので、今よりいい作品ができる。完成を楽しみにしている」と期待した。
今後児童たちは最終調整を重ね、3月4日に同校で予定している一般公開に向けて準備を進める。
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