宮下商事 長野冷蔵倉庫・宮下秀司社長
連合長野が経営者協会に申し入れを行い、「春闘」が本格的にスタートしました。
歴史的な物価高の中、賃上げは実現するのか、厳しい経営状況の中、賃上げを行った企業を取材しました。
上田市の宮下商事、長野冷蔵倉庫。食品を冷蔵庫や冷凍庫で保管し、業者に卸しています。宮下社長は2022年12月、従業員5人の月給を1人当たりおよそ7000円上げました。
宮下商事 長野冷蔵倉庫・宮下秀司社長(90):
「賃上げするというのは至難の業、赤字ということは(覚悟しています)」
倉庫の中をマイナス20度に保つため24時間冷気を送る機械を稼働させます。電気料の高騰で去年1年間の電気代は前の年に比べ600万円も増えています。
それでも賃上げを実現させました。2023年6月から業者に対し保管料の値上げを行いその分を、従業員に回すことにしました。
宮下商事 長野冷蔵倉庫・宮下秀司社長:
「従業員にも生活がある。本来ならもっと上げてやりたいと思うけど…」
従業員:
「家計としては助かっています。とてもありがたいこと。今後の仕事のモチベーションも上がる」
政府も求める賃上げ。厳しい環境の中、どのように上げていくのか経営者も知恵を絞っています。
長野放送[/MARKOVE]