「風俗嬢=メンヘラ」というイメージを持っている人は結構多いです。
風俗で働いてるすべての女性がメンヘラというわけではありません。
ですが、他の一般的なお仕事と比べると、メンタルが不安定な子が多いという印象はあるかもしれません。
そして実際に風俗で働いている女性の中には、
何でこんなに病みやすいんだろう
と悩んでいる人も少なくありません。
でもそんな悩みを持つ女性が「実はメンヘラじゃなくて、HSPだった」としたら?
調べたらHSPだったと判明する人が多いように思います。
そこで今回は「メンヘラ」と「HSP」の違いについて解説したいと思います。
もしかするとメンヘラじゃないのかも?
風俗業界=メンヘラが多い?
いつからか定着してしまっている、この「風俗嬢=メンヘラが多い」というイメージ。
確かに一般的なお仕事の方と比べると、少し多く感じるかもしれません。
そして、ももジョブをご覧の皆さんの中にも
私はメンヘラだから…
と思っている方がいるかもしれません。
でもアナタはもしかすると、「メンヘラ」ではなく、「HSP」かもしれないのです。
「HSP」ってなに?
HSPって何?とさっぱり馴染みがない人もいれば、時々見る言葉だけれどイマイチよくわからないという人もいるでしょう。
最近SNSなどで見かけ「HSP」という単語。
HSPとは「ハイリー・センシティブ・パーソン(Highly Sensitive Person)」といって、視覚・聴覚などの感覚が敏感で、感受性が強かったり、生まれつき人よりも刺激を受けやすい性質を持つ人のことを指します。
誤解しないでほしいのは、「HSP=人よりも繊細な人」というだけで、「病気」や「障害」ではありません。
あくまでも人が持つ「特性」の1つです。
昔なら「あの人、感受性が豊かだね」、「神経質な人なのかな」、「敏感」、「繊細」と言われたでしょうし、大阪弁でいうと「気にしい」になるんでしょうか。
参考文献:心が疲れやすくて生きづらい…それは「HSP」かもしれません _ 睡眠・休息・メンタルケア _ サワイ健康推進課
どんな人がHSPなの?
自分がHSPなのかを知るためには、もっと具体的に、どんな人がHSPなのか理解したいですね。
HSPには、次の4つの性質があるんだそうです。
深く処理をする(Depth of Processing):簡単な事であっても、深く考えてしまう。考え深いは誉め言葉のはず…
過剰に刺激を受けやすい(Overstimulation):刺激に対して反応が強く現れやすいため、疲れやすい。敏感。
共感力が強い(Emotional response and empathy):全体的に感情の反応が強い。人との心の境界線が薄いため、相手の感情の影響を受けやすい。他者への共感。思いやりともいいますね。
ちょっとした刺激を察知する(Sensitivity to Subtleties):他の人が気付かないような音や光、匂いなどのちょっとした刺激にすぐ気付く。優れた感覚を持つ代表として、例えば調香師の鼻があげられます。
これらの性質は、頭文字を取って「ダズ(DOES)」と呼ばれています。
因みにHSPは、全人口の約15~20%程いると言われています。
つまり5人に1人位の割合でHSPの人が周りにいる計算になり、決して珍しくはありません。
「メンヘラ」と「HSP」の違い
さて、次にメンヘラと HSPの相違点を見ていきましょう。
メンヘラとHSP、何が違うのか?
繊細で落ち込みやすかったりと何かと「生きにくさ」を感じることが多い点では、「メンヘラ」も「HSP」も同じです。
どちらも「精神面」の問題として取り上げられることが多いので、一見「一緒じゃない?」「何が違うの?」と思うかもしれませんね。
ではまず、メンヘラの特徴を考えてみましょう。
参考文献:メンヘラとHSPの違いとは?メンヘラになりやすい人の特徴を解説 – ThirdTalk – オンラインメンタル対話サービス
メンヘラの特徴
メンヘラの特徴としてよく挙げられるのが、
周りを振り回す発言や行動
感情の起伏が激しい
依存しやすい
の3つです。
この特徴を聞くと「あ~…いるいる!」、あるいは「私だ~」となる方も少なくないかもしれません。
順に、もっとくわしく見ていきましょう。
周りを振り回す発言や行動
まずは行動や言動について見ていきましょう。
最近はマンガなどでも、メンヘラキャラが出てくるとよく、「私のことなんかどうでもいいんでしょ!」「〇んでやる!」みたいな発言をします。
これはメンヘラのイメージ像にも繋がっている典型的な特徴ですよね。
このように自分の存在意義を確かめるために、言動や行動で周りの人を振り回してしまうことも珍しくありません。
感情の起伏が激しい
さっきまでは笑っていたのに、次の瞬間には泣いていたり、怒ってガチギレしていたり…
ジェットコースター並みに感情の起伏が激しいというのも大きな特徴です。
依存しやすい
「メンヘラ 依存」と聞くと、まずイメージするのは「異性」に対しての依存ですが、何も異性や人に限った話ではありません。
他にもSNSやお酒やタバコ、アイドルや芸能人、キャラクターなど、いろいろな物に依存しやすい傾向があります。
HSPの特徴
一方、HSPの特徴として挙げられるのは
共感性や感受性が高い
ちょっとしたことでも刺激を受けやすい
1人の時間が落ち着く
などがよく挙げられます。
「共感性や感受性が高い」「ちょっとしたことでも刺激を受けやすい」の2つは、既にお話しているため、割愛します。
1人の時間が落ち着く
感受性や共感性が高く刺激を受けやすいHSPは、どうしても周りに気を使い過ぎ、疲れてしまうことが多いです。
そのため、1人の時間をしっかりと確保する傾向があります。
「メンヘラ」は改善できる?
自分の存在意義を確かめたい、気を引きたいが故に周りにいる「他人」に意識が向きやすいメンヘラ
周りの刺激を感じやすいが故に、周りが変わった原因は「自分」なのではと考えてしまうHSP
メンヘラもHSPも「生きづらさ」を感じやすいのは同じです。
大きく違うのは、「意識を向ける対象が自分か他人か」という点。
意識のベクトルが内に向いているHSPと違い、メンヘラは外にベクトルが向いています。
そのため、場合によっては周りの人が離れ、1人ぼっちになってしまうことも珍しくありません。
他人との関わりや、他人から認めてもらうことを人一倍求めているメンヘラにとって、この孤独は非常に辛く精神状態を悪化させます。
メンヘラは改善できる
一生変わらないと思われがちなメンヘラ気質ですが…
実は改善することは可能です。
メンヘラを改善する為の方法を3つご紹介したいと思います。
メンヘラを受け止める
まずはメンヘラであることを、自分自身が受け止めてあげることが大事です。
メンヘラになりやすい原因の一つに「幼少期の愛情不足」が挙げられます。
あまり愛情を感じられなかったが故に、「承認欲求が強く、自己肯定感が低くなる」結果、メンヘラ気質になってしまう方は多いのです。
まずは自分で自分を認め、受け入れることから始めましょう。
暇な時間をつくらない
暇があると、ついついいろんな事を考え込んでしまう傾向があるメンヘラ。
まずは何か頭を使うような作業に没頭するのがオススメです。
パズルを始めてみるもよし、大人の塗り絵に手を出してみるのもよし。
コレを機に興味があるけど未挑戦だったものを始めても良いかもしれません。
その趣味がライフワークや仕事に繋がると、なおさらいいですね。
運動を始める
健全な精神は健康な肉体に宿ると言いますが、運動を始めてから病みにくくなったという人は多いです。
ただいきなりハードな筋トレを始めたり、ジムに通い始める必要はありません。
まずは近所を数十分お散歩するだけでもいいので、運動を習慣にすることから始めましょう。
参考文献|メンヘラの直し方7つ|彼氏・彼女の不安定な心を直す方法も解説 _ Smartlog
まとめ
今回は最近非常に話題の HSPとメンヘラの違いについて、解説しました。
どちらも「生きづらい」という点では共通しています。
ですが、HSPは自分の時間や空間を確保することで安定できる自分軸なのに対し、
メンヘラは
他人から求められたい
認められたい
という他人軸という大きな違いがあります。
他人を巻き込み振り回してしまう
メンタルの上げ下げがジェットコースターのよう
依存しやすく破壊的(自傷的)行動を起こしやすい
メンヘラのほうが、不快な環境から距離を置くことで落ち着けるHSPより、リスクが大きいと言えます。
メンヘラを改善する第一歩は、自己肯定感の回復から。
特に風俗のお仕事は、メンタルの安定が、出勤、稼ぎ、継続にも大きな影響を与えます。
この記事に出会って、自分がHSPかメンヘラか判断がついた人は、是非上手に自分のメンタルの状態を改善できるよう祈っています。