開場した天然氷の秋宮リンクで初滑りを楽しむ子どもたち
長野県下諏訪町の諏訪大社下社秋宮隣に冬季限定で開設される伝統の町営天然リンク「ふれあい広場秋宮スケートリンク」が5日、開場した。早朝からオープンを待ちわびていた地元の子どもたちが訪れ、初滑りを楽しんだ。
リンクは、1906年の中央東線の開通を受けスケート客を呼び込もうと、水田を活用して09年に開設。諏訪湖上リンクと合わせて地域内外の人に親しまれてきた。
岡谷下諏訪広域シルバー人材センターが整備を担当。会員4人が昨年11月28日から準備を始め、年末には全面結氷した。製氷作業は順調に進み、現在の氷の厚さは15.5センチ。担当者によると、今年はよく冷え込み、氷の状態は良好という。
開場式には、関係者約20人が集まった。宮坂徹町長は「楽しむとともに技術を磨いてもらい、ここからオリンピックに出るような選手が育ってくれたら」とあいさつ。
町内の子どもを代表して、下諏訪南小学校4年の児童(10)=岡谷スケートクラブ所属=は「クラスのみんなを助けて、協力して楽しく滑りたい」、下諏訪北小3年の児童(9)は「100年以上前からあると知って驚いた。大切に使いたい」と話した。リンクは家族連れでにぎわい、氷の感触を楽しんでいた。
今季は2月12日まで。1月10日からは町内小学校のスケート授業が始まる。開場時間は午前8時~同11時30分。入場無料。無料貸し靴もある。下駄スケートも貸し出し可。問い合わせは同リンク(電話0266・28・7555)へ。
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