長野放送
学生がお盆休みの帰省などで利用するバス。東京・長野間なら数千円はかかりますが、ある「条件」で利用すると、なんと0円になるという取り組みが始まりました。その「条件」とは企業見学です。
今月10日、ある大型バスに乗り込んだ若者。朝、新宿を出て、帰省や旅行で長野県内を訪れた学生です。このバスに乗った理由は?
県内に帰省・大学3年:
「0円で行けるっていうのもあるし」
県内に帰省・大学1年:
「やっぱり、0円で帰れることと…」
バスの乗車料金は、なんと0円。途中で寄ったのは、停留所ではなく、メーターなどを製造する松本市の「東洋計器」です。
東洋計器採用担当・尾崎綾さん:
「当社のシェアは、水道メーターは8社中2位。伸びしろのある企業と思ってもらえたら」
学生たちを待ち受けていたのは採用担当者。この「0円バス」は、ルートに「企業見学」が含まれています。松本市の経営コンサルタント会社が地元企業の採用支援になればと初めて実施しました。
マスネットワーク採用サポート事業部・高橋史樹部長:
「タダで帰ってこられるメリットを提供しながら、地元の企業を現地現物で見てもらうと」
「0円バス」の仕組みです。学生は無料でバスに乗車。途中、企業見学が入ります。
費用は学生への説明の機会が得られる企業側やコンサルタント会社が負担します。
10日までに6便運行して34人が利用。県内7社が受け入れました。
東洋計器採用担当・尾崎綾さん:
「当社を知らない方に知ってもらういい機会でもありますし、業界自体を知っていただく機会にもなりますので、非常に貴重な機会でありがたい」
この後、学生たちは自動車販売の「NTPトヨタ信州」でも説明を受けました。
県内に帰省・大学2年生:
「地域と密着していて人とのつながりがある企業だってわかりました」
県内に観光・大学2年生:
「実際に仕事している人の熱意を感じられて、就活に生かせたらと思います」
こうした取り組みは年末にも実施される予定です。
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