デモンストレーション走行でコースをジャンプするプロライダーたち=伊那市横山バイクパーク
長野県伊那市が同市横山の最終処分場跡地に整備した自転車専用コース「横山バイクパーク」(通称グロップアンテ)のオープニングイベントが11日、現地であった。式典に続き、五輪4大会連続でマウンテンバイク(MTB)競技に出場した山本幸平選手(36)=北海道出身=らゲストライダー4人が、自転車で飛んだり跳ねたりのデモンストレーション走行を繰り広げ、コースの完成を祝った。
同パークは総敷地面積約8000平方メートル。初心者が技術を高めるスキルアップコースや子ども専用のキッズエリア、周回コースのパンプトラックエリア、ジャンプ台など7コースを総事業費1億1215万円で整備した。
式典で白鳥孝市長は「先ほど山本選手から日本を代表する規模のコースとお墨付きをいただいた」と紹介し、「伊那が自転車を楽しむメッカになるよう期待したい」とあいさつ。処分場の跡地利用を検討した地元委員会の武田満会長(76)は「素晴らしいコース。日本中から多くの人に来てもらい、横山地区の活性化につなげたい」と述べた。
デモンストレーションでは急カーブやジャンプ台を巧みに走行するライダーに観客から歓声が上がった。コース設計に携わったプロライダーの浦上太郎さん(33)=熊本市=は「ジャンプ台は傾斜角度にこだわり、誰もが飛びやすいように考えた」とPR。山本選手は「このコースは、地元に根付いたMTBコースが少ない中で、自治体の予算で完成した数少ない事例。MTB界にとっては非常に大切な場所になる。伊那市のMTBを盛り上げようとする考えが素晴らしい」と述べた。
コースは、プロパラグライダーパイロットの呉本圭樹さん(43)=横山=が設立した会社「エルク」が運営。呉本さんは「子どもから大人まで幅広く楽しめるコース。気軽に来場を」と呼び掛けた。問い合わせはエルク(電話0265・98・0048)へ。
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