赤岳山頂にある赤嶽山神社で行われた八ケ岳開山祭
第69回八ケ岳開山祭(ちの観光まちづくり推進機構と八ケ岳観光協会、長野県茅野山岳会主催)が4日、八ケ岳の主峰・赤岳山頂(標高2899メートル)と北横岳山頂(標高2480メートル)で開かれた。コロナ禍により、山頂では4年ぶりの開催。関係者や登山愛好家らが山頂に集まり、今シーズンの山の安全を祈った。
南八ケ岳会場の赤岳山頂では、赤嶽山(あかだけやま)神社の総代会や山岳会、茅野署、観光の関係者らと登山者計約300人が参列して神事を行った。同神社の西濱多恵子宮司が祝詞を奏上し、関係者らが玉串をささげた。神事の後、遭難事故者に花や黙とうをささげ、「雪山讃歌」を歌って追悼した。参加者には記念ピンバッジと赤嶽山神社の札が配られた。
開山祭に初めて参加したという杉山泰宏さん(41)=愛知県豊田市=は「良い天気で最高だった」と笑顔。登山者を代表して玉串を奉てんした杉山始さん(72)=静岡県裾野市=は「コロナ下では開山祭がなかったので神事と記念バッジを楽しみにしてきた。今年も健康維持のために仲間たちと山歩きを続けたい」と話していた。
この日は、赤岳近くの阿弥陀岳山頂(標高2805メートル)でも4年ぶりに一般の登山者が参加して第39回八ケ岳阿弥陀岳開山祭(原村観光連盟主催)が行われた。
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