「りんごレザー」の商品
SDGsな商品です。リンゴの搾りかすから作るその名も「りんごレザー」の商品が発売されました。発案者は環境に配慮した新たな特産品になればと話しています。
「りんごレザー」の商品
ハンドバッグに、財布。
一見、普通の革製品に見えますが、実は合成皮革の製品。リンゴの搾りかすから作ったその名も「りんごレザー」です。
(アナウンサー)
「ものすごく軽いです。指一本でも持てるくらいです。さらに革がしっかりしているので、型崩れしないのもいいです。普段づかいできるデザインで、かつエコなのがとってもうれしいです」
発案者は長野市で雑貨やバッグの企画・販売をしている伊藤優里さん。
「りんごレザー」を開発・伊藤優里さん:
「飯綱町とりんごを有効活用した新たな取り組みを開始した」
近年、環境への負荷が少ない植物由来の「ビーガンレザー」が注目されています。
シードルのしぼりかす
そこで伊藤さんが目を付けたのは―。
スタッフ:
「シードルのしぼりかすです」
飯綱町で収穫されるリンゴは年間8000トン
飯綱町で収穫されるリンゴは年間8000トン。その2割がジュースやシードルに加工されます。
その際に出る搾りかす・残渣は最大で1日1トンにのぼります。
ポリウレタンや塩化ビニルなどの樹脂に粉末を混ぜて合成皮革に
伊藤さんは海外の製品をヒントに、町と協力して「りんごレザー」を開発。
まず残さを乾燥させ粉末にしてから浜松市のメーカーへ。
ポリウレタンや塩化ビニルなどの樹脂に粉末を混ぜて合成皮革にします。
従来の合成皮革よりも柔らかく耐久性もあるという「りんごレザー」。
「りんごレザー」の商品
24日から飯綱町が契約するECサイトで財布とトートバックの販売が始まり、町のふるさと納税の返礼品にも採用されました。
県内販売店とコラボした靴も既に販売されています。
「りんごレザー」を開発・伊藤優里さん:
「長野県を代表するようなアイテムになって、それがまた世界に発信していけるように考えている」
[/MARKOVE]